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0001 名無しさん@ピンキー 2025/03/29(土) 19:57:51.03
ワードナ率いるヴァンパイア軍団や、ローグ、オークその他のモンスターに凌辱される女冒険者たち。
プリーステス、ウィッチ、サキュバス、獣人などの女モンスターやNPCを凌辱する冒険者たち。
ここはそんな小説を読みたい人、書きたい人のメイルシュトローム。
凌辱・強姦に限らず、だだ甘な和姦や、(警告お断りの上でなら)特殊な属性などもどうぞ。
過去スレその他は、
>>2-10辺り。
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0002 名無しさん@ピンキー 2025/03/29(土) 19:58:39.70
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0003 13-533 2025/03/29(土) 20:02:53.18
以上、テンプレ貼り終わりまして。
かつてサッキュバス後続でマイルファックを書いていた13-533です。
最後を締められないままここまで来てしまい今さらなのですがやっと締まったので投下をと思ったら
過去ログ倉庫になってて保守しておけばよかったと後悔しつつ他に投下するところもないので
思い切ってスレ立ててみました。
・FC版3(#2)(メインはマイルフィック×プリーステス・サキュバス、サブでメデューサリザード×セラフ)
・獣姦、乱交、アナル、流血、死亡あり(でもたぶんほのぼの)
・マイルフィックが小人化(3mくらいに)、途中からちょっとギャグっぽいけどこれで精一杯
どれだけの方読んでくださるかわからんけどここで過去作昇華させてもらえるならそれだけで感謝。
以下18カキコ失礼します、よろしければどぞー。
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0004 奇跡4 1/18 2025/03/29(土) 20:06:23.01
サキュバスは冷ややかな笑みを浮かべ事態を眺めていた。
そばに寄り添うメデューサリザードの頭を優しくなでるも、その動きはやけに機械的で冷たく感じられた。
なでていた手がふと止まる。
まさか、あの破壊神がたかだか人間の女に落ちるなんてね……。
前回夢魔たちと相対した際も、肉棒や尿道口を少しくすぐられただけで彼は達してしまった。
いかに伝説の魔神と怖れられるマイルフィックも、こちらの方面に関してはあまり強くないのだろう。
まさかとは思ったけど、ちょっと想定外だったわ……。
主(しゅ)マイルフィックは顔を上げなかった。
プリーステスは胎内を満たす充足と主の肉体から伝わる温もり、心地よい重みと抱擁に身を委ねていた。
あれほど身の内をひしめいていた激痛は驚くほど薄れていた。
ああ、私の中を主の愛が……主の熱で満たされていく……。
細い腕を力一杯に伸ばして主を抱きしめ、背や腰をなでたり翼やつけ根に触れてみたりする。
主は時折ひくっと反応し、くすぐったそうに肩や翼を動かすが、それでも彼女を抱きしめたまま一向に顔を上げなかった。
否、上げられなかったのである。
屈辱ダ…!!
快楽の余韻と心地よい疲労感の中、主は言葉に言い表せぬほどの怒りと屈辱と後悔と憂鬱にさいなまれていた。
まさかこんなに早く、それも人間の小娘に、大して動かしてもいないのに、イかされるなど誰が思っただろうかいや思うはずがない。
挿入の後、のん気に話などさせず胎内をめちゃくちゃにかき回してやればよかったものを、あまり激しく動かすと自身が先に達しそうだったために自重していたのが裏目に出た。
今もなおいやらしくうごめき物欲しげに吸いついては奥深くへ呑み込もうとする、かといってきついわけでもなくむしろ……イイ。タマラン。
はっきり言ってこの娘の中はまことに具合がいいのである。よすぎるのである。
何というふしだらな娘だ。けしからん。我が肉体をこんなに深くまで誘(いざな)いよって。こんなにも強く締めつけよって……。
ああ、などと考えていたらなおも肉体がおかしくなってきた。ナゼダァ。
先ほどもだ、なぜ突如下半身に快楽が込み上げてきたのか検討もつかない。まったくもって謎である。オノレ……。
狡猾で策謀に長けた頭脳を有する伝説の魔神ですら己が所業を振り返るほどの非常事態、こうした射精後の一時を賢者タイムと呼ぶこととなる所以となったのかどうかは今は別にどうでもいいことである。
少しして、さすがに彼女の肩に延々顔をうずめたままでは体裁が悪いと思ったのか、主はおもむろに顔を上げた。
しばし視線を宙に彷徨わせた後、ちらっと彼女を見やる。彼女は痛みと喜びの入り混じった潤んだ瞳で主を見つめていた。
「オレンジ色の瞳……」
主の瞳をまっすぐに見つめ、彼女は深い感嘆の声を漏らした。
「なんて綺麗……」
「キレイ……?」
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0005 奇跡4 2/18 2025/03/29(土) 20:08:48.55
今までそんな風に表現した人間など……主は黙り込んだ。
誰もが皆、感情が微塵も存在していない眼だと……禍々しいと……怖いと……
「とても澄んでいて、まるで小鳥さんみたい」
「コ、コト……ッ」
いったい誰を前にしてそんな戯言が吐けるというのか。
突如胎内がきゅっと締まった。あまりに顕著な刺激に主は表情を歪ませる。無意識に腰に力が入った。
いや、もしかしたら自身のモノが再び硬さを取り戻したのかもしれない。
「……ッ」
「本当に小鳥さんみたい……口元はかわいらしい子猫」
プリーステスは潤んだまなざしを向けたまま両手をそっと主の頬に伸ばした。
先ほど主の肉体を締め上げたことには気づいていないようだ。
触れるか触れないかというもどかしい手つきでそっと主の頬をなで下ろす。
「グ……ッ」
こんな……コンナ……
主は口元を歪ませた。あまりに想定外の連続に頭の整理が追いつかない。
コンナ娘ハ 初メテダ。
「ハ…ア…ッ」
マイルフィックは身をかがめた。
「アァッ」
「…?」
「ンゥ…ッ」
「あ……」
主が感じていらっしゃる……?プリーステスは全身に熱いものが込み上げてくるのを感じた。
主が、私の体で感じていらっしゃる……私の体で、中で……?
ああ、なぜかしら、私……もっと……もっと、主に感じてほしい……。感じさせてさしあげたい……。
思わず両腕を主の背に腰に、ぎゅっと回す。
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0006 奇跡4 3/18 2025/03/29(土) 20:10:41.87
「ッ……」
「あっ……」
主は意識してか無意識か、腰を揺らした。円を描くように接合部をこすりつける。
プリーステスは胎内をかき回される刺激にきゅっと目を閉じる。
あ、あぁ、深い……。私のこんなに奥深くまで主のお体が入っていらっしゃるなんて……。
主の、おからだが……。
私、私今、本当に主と一つに解け合って……ひとつに……。ああ、わたし……っ。
足を大きく広げ、自ら男を受け入れ、逃さないよう足を絡め、腕を回ししがみつく……
その背徳的な行為に自身の体が熱く疼き出したことに気づく。
激痛はとうに失せ、少しずつ心地よさ……快楽に変わってきたようにすら感じる。
「っ……」
「ア…ッ……アァ……」
「あ、主よ…」
「ウルサイ 黙ッテオレ…!」
「……はい」
「ッ……」
ナゼダ……ナゼ、ダ……ア…アァ……
主はますます表情を歪ませ、腰を動かし打ちつける。
気持チイイ…!!
「ア……アグゥ……ッ」
「……」
「貴様ハ、何度 我カラ 搾リ取レバ 気ガ 済ムノダッ」
「あぁ、そ……」
そんなこと……
プリーステスは何度も主を感じさせているという背徳感に全身がさらに熱く疼くのを感じた。
あぁ、体が溶けてしまう……!
「あ、ああ、主よ……」
「ッ……ッ」
マイルフィックは思案した。
もうこの娘をどうにかしようなどとは考えず、今はただ純粋にこの快楽に身を委ねてはどうなのかと。
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0007 奇跡4 4/18 2025/03/29(土) 20:12:35.99
「主よ……っ」
「……」
この娘は我を受け入れている。肉体だけでなく精神をも、我が存在そのものを受け入れているのだ。
それがあまりに滑稽で愚かしく、心地よい。
仮にこの娘も尖兵同様何か小賢しいことを企んでいたとて、少しくらい騙されてやってもいいかという気になってくる。
どう足掻こうと我が力の前には塵に等しいのだということ、その場になったら知らしめてやればいいだけのこと。
主はつとプリーステスの首元に口づけを落とし、そのまま左肩に顔をうずめた。
「名ヲ 呼ベ……」
びくッと反応するプリーステスをよそに、主は構わず耳元で、しかし今度は小さくささやいた。
「我ガ名ヲ 呼ベ、マイルフィック ト…」
「…………」
プリーステスは主の名を口にする無礼を許されたことに驚きを隠せなかった。
実際のところそれは真名ではなく人間界においてそう称されただけに過ぎないのだが、そんなことを彼女は知る由もない。
歓喜の思いが込み上げ、全身の熱がさらに加速し、涙があふれ出てきた。
「マイルフィック、様…」
「……」
「マイルフィック様、私、私……マイルフィック様……」
何度も何度も主の名を口にする。
「こんな、こんな……こんなの、初めてです……。体がおかしくて……私……マイルフィック様……っ」
「…………」
全身を襲う羞恥と罪悪と鈍痛と背徳感、それでいて歓喜と快楽の波に戸惑う彼女を前に、主はフッと笑った。
それは自嘲気味な笑みにも感じ取れ、プリーステスは主から目が離せなくなった。
「……安心シロ」
主もまた少しだけ顔を上げ彼女を見つめ返し、静かに言葉を続ける。
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0008 奇跡4 5/18 2025/03/29(土) 20:14:54.96
「我モ 初メテダ……」
「…………」
主は再び彼女の肩に顔をうずめ、互いの体温を確かめ合うかの如く強く抱き寄せ、全身を密着させる。
「……コンナニ 気持チイイノハ、初メテダ」
なんてこと!マイルフィック様の初めてをあんな人間の小娘に奪われるなんて!
サキュバスは動揺を隠せなかった。
それにしても「こんなに気持ちいいのは」とは……そうではないときがあったってこと?えぇー?私のときぃ?
それとも、マイルフィック様はすでに誰かとのご経験があったということかしら。
初々しさは気になったけど、女性の扱い方は初めてにしてはやけに手慣れていたし、とっても上手で紳士だったし。
んー……決めたわ。
マイルフィック様の後ろは私がいただくわ!
ああ、私の生涯などしょせんこんなものか。
かつてセラフの中でも指導的立場にあったこの私が、今やこんな醜悪な薄暗い地下迷宮で魔獣に犯される。
この上ない屈辱……!
かといって、別段抱かれたい相手がいるわけでもない……。
セラフは乾いた笑みを浮かべ、虚空を見つめながら小さくつぶやいた。
「アークデーモン様……」
神は我らをお嫌いになってしまわれた。我らを見捨ててしまわれた……。
今や神に愛されているのは人間と、人間を認め、神の現し身として丁重に保護する天使たち……。
私が完全に闇には堕ちず、未だこの姿でいられるのは、心のどこかでまだ神を信じているからだろうか。
救いを求めているからだろうか……。
あの方は……あのお方は今何を思っていらっしゃるだろう。かのお方には今どんな加護が下りているのだろう。
アークデーモン様……!
「クゥ…?」
「……」
「クゥ……」
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0009 奇跡4 6/18 2025/03/29(土) 20:18:24.67
魔獣は小さく鳴き、衣越しにセラフの太ももに頬をすり寄せた。上目づかいにじっと見つめている。
「なんだお前……私を心配してくれているのか……?」
「クゥゥ……」
目の前のトカゲは上目づかいのまま顎を膝に乗せおとなしくしている。
「……ふふ、何も知らないくせに……」
セラフは自嘲とも悲哀とも取れる空虚な笑みを浮かべつぶやいた。
「何にも知らないくせに……」
セラフはトカゲをそっと抱き起こすと背に腕を回し、顔を寄せ抱きしめた。
先ほどまでぞっとしていたはずの冷たい肌を自らじかに感じる。
「ん、あ…」
すかさずトカゲも前足をセラフの背に回してきた。受け入れてもらえたと思ったのだろう。
トカゲはゆっくりと重みをかけ、セラフは押されるままに静かに床へ倒れこんだ。
「……したいのだろう?」
セラフは少しずつ淡い緑色の衣をずらし、太ももを露わにしていく。
サキュバスやプリーステスと比べるとやや肉づきに欠ける細身の足だが、白く透き通った肌がかつてこの天使も神々しい存在だったのだろうことを思わせる。
「クゥゥ……」
「ん……」
魔獣は衣の中に鼻先を忍ばせ秘所を軽くつついた。二股に割れた舌先を秘所に滑らせペロペロとなめあげる。
「あっ…んんっ」
セラフはびくっと反応した。思わず腰を浮かせ足を閉じかける。
度重なる情事を目の当たりにしていたためか思考に反して肉体は相当に疼いており、より一層敏感になってしまっていたのだろう。
最初は冷たく感じた魔獣のそれは摩擦によってか次第に熱を帯び、知らぬ間に気にならない温度に変わっていた。
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0010 奇跡4 7/18 2025/03/29(土) 20:22:10.94
「あ、まっ……もう少し、ゆっくり……っ」
セラフの願いも空しく、魔獣はさらに秘所の割れ目に舌先を強く押しつける。
上部の突起……陰核部を舌先でくすぐり、尿道口や膣口までまんべんなく舌を這わせると細身の肢体が跳ね上がった。
懸命に声を殺すセラフをよそに、魔獣は次第に潤ってきた愛液をからめ、舌先を胎内に挿入した。
「あっ…っ……あぁぁああっ」
声を殺し切れずに漏らし、セラフは下半身から押し寄せてくる耐えがたい快楽に見悶えた。
逃れようにもさらに敏感な箇所をこすりあげられ、動かされ、胎内をかき回される。
度重なる快楽に迫りくる絶頂……思わず体をひねり足を閉じる。それでも舌先は変わらず動き回り、セラフは声なき声を上げた。
全身に力が入り足ががくがくと震える。瞬間頭が真っ白になった。
「はっ……あ…っ……あぁ」
脱力と同時に魔獣はいったん舌先を外した。再び膝の上に顎を乗せる。
セラフは自身の呼吸の乱れと動悸に気づいたが、頭の整理がつけられず混乱していた。
なんだこれ……なにこれぇ……
気持ちいい……きもちいいぃ……からだがおかしい……こんなの知らないぃ……
「アークデーモン様ぁ……」
彼女の視界にはもはや魔獣は映っていなかった。
彼女の脳裏には、闇に身を投じながらも静かにほほ笑む、憧れと尊敬の象徴が映っていた。
あーくでーもんさまぁ……
瞬間セラフはびくっと体を震わせた。振り返ろうにも体が動かない。だが……だが……
「あっ…えっ?ま、待てそっちは違う……!」
「マイルフィック様、どうか私もご一緒させてくださいませっ」
互いに抱きしめ合い熱を感じていた二人……主マイルフィックとプリーステスをよそにねだるような声が響いた。
溜まりかねたサキュバスが主の背に抱きつき、その豊満な乳房をこすりつけてきたのだ。
「何ヲッ」
「大丈夫です。私が致しますからどうかそのままで」
「マイルフィック様……」
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0011 奇跡4 8/18 2025/03/29(土) 20:24:37.80
プリーステスも小さく主の名を呼んだため、一瞬彼女に視線を移したのが失敗だった。
「ハァッ…ア…アアァッ?!」
「マイルフィック様……?」
「ッ……」
主はとっさに顔を伏せる。それでいてプリーステスに見えない向きでサキュバスを睨みつけた。
「ドコニ 触レテイルッ!」
「マイルフィック様に、もっともっと気持ちよくなっていただきたくて……」
「〜……ッ!」
「……マイルフィック様、気持ち、いいですか……?」
「…………」
プリーステスにまじまじと聞かれ、主は黙り込んだ。
サキュバスは主の背に乳房をすり寄せた後、両手で主の尻をなで回し、自身の愛液でたっぷりと濡らした指を挿入したのである。
正直なところ、その尻から生えている蠍(さそり)の尾に刺される覚悟でいたのだが、主は抵抗を行動には移さなかった。
賭けではあったが、主は性行為にふけっている最中はわざわざ血生臭いことはしないのではないかという読みはどうやら当たったようだ。
サキュバスは痛みを与えないようゆっくりゆっくり挿入し、少しずつ指を腹側へ腹側へと動かしていった。
「ア、アアッ…オ、オオオォォ…ッ」
主の肉体が敏感に反応するのをプリーステスはじかに感じていた。
接合部がまだつながっているためその振動が自身にも伝わり、下半身が再び熱く疼くのを感じる。
ああ、マイルフィック様が感じていらっしゃる……。
プリーステスは得も言われぬ至福と快楽に満たされ、再び主を強く抱きしめた。
腰に手を回すと主はことさらに反応し肉体を震わせる。全身に力が入っているようだ。
「ッ…デ、出ルッ」
「出るのですか?マイルフィック様、どうぞ出して下さい」
「マイルフィック様……」
「違ウ、尿意ガ、便意ガ…ッ」
「?」
「トニカク 離レロ!」
「……?」
「あぁ、おしっこが出るのですか?大丈夫ですよ、そのままで」
「何ガ 大丈夫…!」
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0012 奇跡4 9/18 2025/03/29(土) 20:27:26.62
おしっこ?プリーステスは瞬間立って排泄している主を想像し、顔が真っ赤になった。
でもでも、このまましていただくと私の中に出していただくことになる。それは、それで……
「どうぞ、そのままで……」
思わず口をついて出た言葉、瞬間主がわずかに反応したのを感じた。
サキュバスも構うことなく挿入した指をそっと腹側に添わせつつ抜き差しし、優しくかき回す。
わずかにくちゅくちゅと水音がし始めた。
「ンァ、オオゥッ…」
「大丈夫ですから」
「〜〜……ッ」
主はプリーステスの肩に顔をうずめたまま声を荒げた。
「性行為ト 排泄行為ハ 別ダ!早ク 抜ケッ!」
「まあ」
「マイルフィック様……」
「マイルフィック様は本当に紳士でいらっしゃるのですね、嬉しいですわ。ですが本当に大丈夫です。今はお体が混乱していらっしゃるのです。出るとしたら精液が出るのですよ。お尻の中もすっきりしていますし、何もご心配いりませんわ」
「ッ…!」
「ナゼ 貴様ガ ソンナコト…ッ」
「大丈夫ですわ」
言いつつさらに指先で主の中をかき回す。
「ア、アァァッ」
「あ……」
都度敏感に反応する主を前に、プリーステスは次第に愛おしさが込み上げてきた。力一杯に主を抱きしめる。
「オゥッ」
「あんもう、マイルフィック様ったら」
「アァッ」
「あっ、マイルフィック様……」
「〜〜……ッ」
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0013 奇跡4 10/18 2025/03/29(土) 20:29:56.18
後ろに引こうとすればサキュバスにさらに尻の奥をえぐられ、前に逃れようとすればプリーステスが男根をより深く呑み込んでくる。
まったくもって逃げ場なしである。主は抵抗をやめ、代わりにプリーステスを強く抱きしめた。
押し寄せる快楽に懸命に耐えるが如く、強く強く抱きしめた。だが男を知り尽くしているサキュバスの手技により限界は訪れる。
アッー!
「この地上においてもその名を轟かせし伝説の魔神……性に対してこんなに誠実でいらっしゃったなんて」
「……」
「もしやマイルフィック様は、女性とのご経験が何度もおありなのではございませんか?」
「……」
「恋人や奥様など、いらっしゃるのですか?」
「…………」
サキュバスの不意の質問に主は答えなかった。プリーステスに重みをかけないよう脱力した自身を支えるので精一杯にも見えた。
打って変わってプリーステスは次第に青ざめていった。恋人や奥様がいらっしゃるかもしれないお方に私は……っ
「あ、わ、わたし……っ」
「イナイ」
震えるプリーステスをそっと抱き寄せ頭をなで、主は短く切った。
「形ダケダ」
「んっ……」
小声でつけ加えつつプリーステスに口づける。舌を滑り込ませ、発言も息つく暇も与えないほどに長く深い口づけを交わした。
その様をサキュバスは眺めつつ思案する。「いない」「形だけ」って……それってつまりいるってことじゃない!
えぇー?いるのぉ?!奥さんー??!
そんなサキュバスをよそに主はまだプリーステスに口づけている。その発言が事実であれば、今この場はまごうことなき不倫現場である。
「いいわね。マイルフィック様にこんなに愛されて」
サキュバスは二人の接合部に手を滑り込ませプリーステスの陰核部をなぞった。
口づけを交わしていたプリーステスはとっさに声をあげる。
「あ…あぁっ」
「やけに感度がいいじゃない。男としたことはなくても自分でしたことは何度もあるんでしょ?」
「っ……」
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0014 奇跡4 11/18 2025/03/29(土) 20:35:18.40
頬を染め恍惚の表情で主を仰ぎ見るプリーステス……サキュバスは手でなぞりつつ揺すり、さらに彼女を追いつめる。
接合部が近いためその振動は主にも伝わりほのかな快楽を与えた。
二人のやりとりを見ていた主は何を思ったかサキュバスの体をつかみ、プリーステスの隣に寝転がらせた。
驚くサキュバスをよそにその豊満な胸を揉みしだく。形のよい乳房が手の内で自在に姿を変え、色づいたピンクの突起に触れると彼女は敏感に反応した。
「あ、マイルフィック様……」
だが存分に味わうには爪が邪魔だ。前回も人差し指の爪をもいだが今回も然り。今はすべての爪が邪魔でしかない。
主はここに来て初めて自在にしまえない自身の爪をもどかしく思った。
獅子の顎と腕を持つとはいえ、その腕は活動に適するよう徐々に人化させてきていた。現在の彼の手指には肉球も毛皮もない。
今よりさらに爪を鋭く伸ばすことはできても、これ以上引っ込めることはできないのである。
かといってわざわざ形態変化をする気にもならない。女に触れるに邪魔となる爪をいったんすべてはぎ取ったほうが断然楽である。
いっそここで打ち切りにしてこの呆けている女二人を引き裂いてやってもいいが、まだもう少し楽しみたい気もしている。
「マイルフィック様…っ」
「いけませんわ!マイルフィック様っ」
突如巻き起こした熱風ですべての爪をそぎ落とした主にプリーステスとサキュバスは悲鳴を上げた。
二人は慌てて主の手を取るとサキュバスは指を舐めしゃぶり、プリーステスは手をかざし治癒魔法ディオスをささやく。
流れるような連携である。
その後も二人は主の指を慈しむように舐めしゃぶった。その姿は献身的ながらも淫靡で卑猥な光景に見えた。
主は二人を静止させ、起き上がっていたサキュバスを再びプリーステスの隣に寝かせる。
腰をつかみ少し揺するだけでプリーステスは見悶えた。相変わらず脆い。先ほどサキュバスが触れていた陰核部にも指を伸ばし弄ぶ。
彼女をことさらに悶えさせつつ主はサキュバスにも手を伸ばした。
爪をはいだことで存分に乳房の柔らかさを堪能し、指先を腹から秘所に滑らせる。すでにそこは濡れそぼり容易に指を受け入れた。
「あん、マイルフィック様ぁ」
「っ…マイルフィック様……っ」
二人は潤ったまなざしで懇願するように主を見上げていた。主は再びぞくぞくと全身に興奮と愉悦が走る。
腰を動かしプリーステスを狂わせながら手指でサキュバスの胎内をかき回し徐々に追いつめる。
サキュバスは刺激に慣れている分ほぐれ次第指を二本、三本と増やしていった。
主の指は常人より長かったのかサキュバスは腰をくねらせ嬌声を上げる。どうやら奥のいいところまで届いてしまっているようだ。
淫らに腰をよじらせ艶めかしい喘ぎ声を上げる美女二人……そこには恐怖の欠片もなく完全に自身に陶酔し身を委ねている姿があった。
四肢を引き裂き恐怖と絶望に変貌する様を楽しむのもいいが、もう少しこのまま快楽に溺れさせ喘がせようか。
何より自身が気持ちいい。下半身が溶けそうなほどに心地よい。それは戦闘では味わえないだろう甘美なひと時であった。
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0015 奇跡4 12/18 2025/03/29(土) 20:37:53.74
「ああん、マイルフィック様のおちんちんが欲しいのにぃ…っ!!」
サキュバスの願いも空しく、胎内をめちゃくちゃにかき回され彼女はあっけなく果ててしまった。
主の持つ蠍の尾で足を開かされていたのも手伝っていたのだろう、膝をがくがくと震わせ全身に力が入り、髪を振り乱して顔を隠した。
主もまた興奮が高まっていたのか腰の動きを速め、動かす度に悶え狂うプリーステスと共に三度目の絶頂を迎えた。
「グ……ッ……」
「あ……」
恍惚の表情で自身を見つめるプリーステスをしばし眺めた後、主は名残惜し気に自身を引き抜いた。
ドロッとした白濁液と大量の出血がしたたり落ちる。それを気にも留めず、主は二人を両腕に抱き寄せあお向けに寝転んだ。
4枚の大きな翼で二人を包み込む。プリーステスはされるがままに主の胸元に顔をうずめた。
「マイルフィック様ぁ、私もあなた様と一つになりとうございますわ」
「……」
ねだるサキュバスを一瞥すると主は視線を宙に投げた。ゆっくり目を閉じる。
「……少シ」
「?」
「休マセロ……」
「…………」
なにこのかわいい破壊神、どういうこと?これほどまでにマイルフィック様をかわいいと思うなんて…!
サキュバスはますます主と交わりたい欲求に駆られた。
「ではせめて触れさせていただけませんか?」
「ンゥ…ッ」
言うが早いか触れるが早いか、サキュバスは主のたわわになった男根に手を伸ばしていた。
「マイルフィック様のおちんちんに触れているととても安心するのです」
「ッ……!」
「マイルフィック様、わ、私も……」
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0016 奇跡4 13/18 2025/03/29(土) 20:40:44.05
プリーステスも顔を上げ慌てて名乗りを上げる。
「私もマイルフィック様の……その……お…ちん……ち……んに……」
「〜……ッ」
なんというふしだらな小娘共だ。
マイルフィックはこれ以上の表現は見当たらなかった。
「見クビルナ」
「「?」」
ベキッピキッと鈍い音が聞こえた。
先ほどまで男根だったはずのモノは尿道口から徐々に亀裂が走り、さながら口を開けたかのように割れていった。
それまで肉棒だと思っていた部位は奇妙にくねり、まるで意志を持った生命体の如く二人を威嚇してきたのである。
シャァアアッ!
気づいたときにはそれは両眼を見開き、割れた口の中に幾重もの牙を携え、こちらを睨んでいた。
「え?」
「まあ」
突然の男根の変貌に驚きを隠せないサキュバスと感嘆の声を上げるプリーステス。
「何てかわいらしい蛇さん」
「!」
予想外の発言に唖然とする主をよそにプリーステスは目を輝かせてそれを見つめ、そのまま手を伸ばす。
蛇は大きく口を開け勢いよく噛みついた。
「つっ」
プリーステスは瞬間顔をしかめるが、すぐに慈しむような表情に変わり、蛇をじっと見つめる。
「かわいい蛇さん」
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0017 奇跡4 14/18 2025/03/29(土) 20:44:06.60
噛まれたこともよそに、プリーステスは蛇に顔を寄せ頭部に口づける。
瞬間蛇は口を放し首をもたげた。プリーステスは噛み痕から血が滲むのを気にも留めず、再び蛇に手を伸ばす。
頭をなでられ喉をくすぐられ、最初の威嚇はどこへやら、蛇はされるがままにおとなしくなった。
「……」
「……」
主はその一部始終を黙って見ていた。呆れて物も言えないといった風にも見受けられた。
その様も含めサキュバスもまた一連のやり取りをじっと静観していた。
もしあのとき、初めて主と相対したとき現れたのがこの蛇だったら、あのまま喰われていたかもしれない。
もしあのとき、主と相対したのがこのプリーステスだったら、それでも喜んで喰われたのだろうか。
やはり先ほど自身が蠍の尾で刺されなかったのはほんの主の気まぐれ……奇跡だったのかもしれない。
「ああん、ずるいわプリーステス、私も」
甘くねだるような声を上げ、サキュバスも蛇に手を伸ばしベタベタと触れ始めた。蛇はますます委縮する。
手が白濁液と血にまみれるのを気にもせず美女二人は取り合うように蛇に触れ、上から下までなでまくっていた。
「〜〜……」
なんという酔狂な小娘共だ。
主はそれ以上の表現は見当たらなかった。
「あっあっ、ちがっ……そっち……っ」
セラフは突然のできごとにただただ声を上げることしかできなかった。無意識に足を閉じるも魔獣の動きは止まらない。
本来排泄するための器官に異物が挿入される違和感……魔獣はセラフの膣口ではなく尻穴に自身のモノを挿入したのである。
それは滑らかとは言いがたく少しごつごつとした感覚だったが、粘液で濡れており痛みはやや半減された。
最初は温度差のあったそれも次第に適応してきたのか、直腸に近い体温となり気にならなくなってきた。
とはいえ不快な違和感が続く中、時折動かされることによって子宮口やその奥にも当たり徐々に妙な感覚に変わってくる。
「お前っなんでっ……排泄口とは別なのに、なんでわざわざそっちっ……お前が汚されっ」
セラフは未知の感覚に呼吸を乱しながらも声を荒げた。
背中から前足を回され抱きしめられていることに得も言われぬ感覚に陥る。安堵とはとても言いがたい。
だが慌てる自身に反してゆったりと背に寄り添い翼に顔をうずめている魔獣の存在を肌で感じ、次第に落ち着き……
いやいや、セラフはぶるぶると首を横に振った。
「お前のこの体は、本来私などに使うのではないんだからなっ」
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0018 奇跡4 15/18 2025/03/29(土) 20:47:04.05
後でちゃんと消毒しろっ!
セラフは次第に違和感が快感に変わっていく意識の中で必死に叫んでいた。かのお方の幻影はとうに消え去っていた。
ふと視界の先に神と悪魔と人間が寄り添っている姿が飛び込んできた。人間……人間!?
……ちりっ
神だけでは飽き足らず、悪魔とも懇意にしているなど……内に芽生える嫉妬の念に気づき、セラフは少しだけ動揺した。
そんな動揺を吹き飛ばすかの如く魔獣がひと際強く腰を動かす。不意の動きにセラフは見悶えるも、魔獣はさらに動きを速めていった。
突かれる場所が違えども奥に当たるもどかしさが快感となりつつあり、先ほどと同じく次第に込み上げてくる絶頂への予感……
「あっあっあっ……あぁぁああっ…っ」
ヤるならちゃんとヤれぇぇっ
何かが体の奥にじわりと注ぎ込まれる感覚……セラフは声なき声を上げ、全身をがくがくと震わせ二度目の絶頂を迎えた。
「マイルフィック様はいつ地上に上がられるのですか?」
結局一度は蛇に変貌させるも物の見事に手なずけられ、再び男根に姿を戻したそれを美女二人になでられつつ、主は心地よさとこそばゆさの最中にいた。
二人を両腕と大きな翼で包み込み、ゆったりと目を閉じ、余計な力は抜き、思うまま感じるままに口を滑らせる。
「我ハ今 トアル契約ノ下 コノ次元ニ 存在シテイル。自由ハ マダ ナイ」
「……」
「コノ迷宮カラ、否、コノ階層カラスラ 離レルコトハ デキヌ」
「そう、ですか……」
「忌々シキ 封印ヨ……」
プリーステスは静かに言葉を紡ぐ主をじっと見つめていた。
私たち人類が生まれるずっとずっと遠い昔から生きていらっしゃるお方……
「主のことを、もっと知りとうございます」
「……」
「マイルフィック様は、どうして地上の神々に戦いを挑まれたのですか?」
「…………」
「……神ハ」
そこまで言いかけ主は少し間を置いた。それは次の言葉を言いかねているようにも感じられた。
二人は静かに次の言葉を待つ。主は少しだけ薄目を開けるが、少しして再び閉じる。
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0019 奇跡4 16/18 2025/03/29(土) 20:50:10.96
「神ハ……絶対ダト 思ウカ?」
「もちろんでございます。だからこそ誰もが皆神に祈りを捧げるのではありませんか」
間髪入れず何を当然のことをと言わんばかりのプリーステスに、主はフッと小さく笑った。
「否」
「え…?」
「神トテ 絶対デハナイ」
「…………」
ぽつりとつぶやく主のそれは、自嘲気味な笑みにも見えた。
「カツテ地上ハ 光ト闇ガ 共存シテイタ。互イニ 争ワズ、主張セズ、尊ビ合イ、助ケ合イ、調和ヲ 保ッテイタノダ」
「光と、闇が…」
「昼ト夜ガ 交互ニ等シク 訪レルノハ ソノ名残……。元来 アラユル生命体ハ 光ダケデハ 生キテハユケヌ」
「ん……」
「ダガ ソノ調和ヲ 乱シ、万物ノ 真理ヲ、自然ノ 理(コトワリ)ヲ……本質ヲ 歪メタノハ……」
「……」
「娘」
「…………」
返事が途切れたのを感じ、主はプリーステスを呼んだ。だが彼女から返事はなかった。
「娘?」
「プリーステス」
サキュバスも彼女を呼ぶが返事がない。
「…………」
頭をなでてみるもやはり反応がない。疲労で眠ってしまったのだろうか、心なしか彼女の体が冷えてきたように感じる。
脆弱な人間のこと、闇に侵されぬよう守ってやらねば、主は腕の中の小さな女性を優しく抱きしめ直し、翼で包み込み、そして知った。
彼女はほほ笑んだまま事切れていたのである。あまりに唐突のできごとに、主はその丸い眼球をさらに丸くした。
エナジードレインはしていない。まだしていない。主はサキュバスを放し体を起こす。
蛇に噛ませたのもほんの威嚇であり戯れ程度だ、麻痺毒は注入させていないし致命傷にも至らせてはいなかったはず。
ならば胎内を強く突きすぎたか?この身から生じた体液に、魔素にやられたか?
わからない。わからない。ワカラナイ……。ただわかることは、彼女はもう二度と動かナイというコトダケ……
それは今まで感じ得たことのない喪失感だった。
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0020 奇跡4 17/18 2025/03/29(土) 20:53:29.66
「我ガ 忠実ナル シモベ プリーステスヨ。汝ガ望ム 楽園ハ 生カ 死カ…?」
主は彼女に問いかけた。だが聖母のような慈悲深い笑みをたたえた女性はもう答えない。
「……コノ次元ハ、アマリニ 愚カナ人間共デ 溢レ返ッテイルトハ 思ワンカ……?」
「マイルフィック様……」
主の声は心なしか震えているように感じられた。だが彼女は答えない。
すでに死んでいる彼女にいくら問いかけたところで答えなど返ってくるはずがないのだ。
ぽつりぽつりと死者の前で独り言を繰り返す主はあまりに幼く愚かに見えた。
つと、彼女の頬にぽたっと一雫の液体が落ちた。それは彼女の頬を伝い流れ落ちていく。さながら涙を流しているようだった。
それは自身の流したもの、主は自身こそが涙を流しているのだということに気がついた。小さく嗚咽が漏れる。
「グゥゥゥ…!!」
があああああああああ…!!!!
突如陽炎が発生し空間に歪みが生じた。そこから青白い鱗のような硬い皮膚に鋭い尾や角、蝙蝠の翼を持った巨体が現れる。
グレーターデーモンである。
「カノ者共ニ 背キシ 堕天使ヲ……アークデーモンヲ 捜セ」
「……御意」
「アークデーモン様…!?」
突如紡ぎ出された馴染みのある名にセラフは反応した。
マイルフィックはグレーターデーモンを遣いにやらせた後、プリーステスに衣服をかけ、そっと頬に口づけた。
さながら大事なものを扱うかの如くそっと腕の中に抱き寄せ肩に顔をうずめる。
しばらくそのままでいたが、ふと顔を上げると彼女を抱き寄せたまま4枚の翼を大きく広げ立ち上がった。
サキュバスやセラフを気にも留めず宙を仰ぎ見る。わずかにちりっと妖気が走った。
我を召喚せし魔人ダバルプスよ、仮初の迷宮主デーモンロードよ、かの老いぼれ魔術師の意を継ぎし不死王よ、今はまだ貴様らに主導権を握らせてやる。
だが最後に嗤うのは我、マイルフィックだ。
バサァッ!
「あーんマイルフィック様行っちゃったー」
「ふふ、最後に段取りが狂いましたね」
「相方にどんな顔して会えっていうのよー。決死の覚悟で別れたのにっ」
「そちらの事情はよくわかりませんが、こちらとしてはなかなか見物でしたよ」
「うるさーいっ」
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0021 奇跡4 18/18 2025/03/29(土) 20:56:55.50
後には泣き叫ぶサキュバスと淡々とツッコミを入れるセラフ、2匹の魔獣が残された。
「でも後ろは私が先にいただいたし絶頂に導いたのも私が先だし、私のほうが優位よね」
「そういう問題なのか」
立ち直りが早いのはサキュバスの取りえかもしれない。
「アークデーモン様を捜してどうするつもりなのかしらね」
「蘇生させるんじゃないですか?あの人間を」
「まさか。彼女は人間よ?」
「ええ。しょせんは人間、されど人間です。彼らは身の内に光と闇を等しく宿せし存在。その不完全さがあの方のお心を震わせたのでしょう」
いつの世も混沌と奇跡を巻き起こすのは人間ですからね。
セラフは淡々と言葉を紡ぐ。
「そう、いつもいつも、人間なんですよ……!!」
「…………」
「なーによカッコつけちゃって。リザードちゃんと仲良く寝てる姿、似合ってるわよ」
「なっ」
「まだ追いかけるつもりか?」
「当然!」
「ならば私も行く」
「なに、あなたもマイルフィック様を狙ってるの?」
「ちがうっ」
セラフはすかさずツッコミを入れた。
「あの方はアークデーモン様を捜しに行かれたのだ。うまくすればアークデーモン様にお会いできるかもしれない」
「なにあなた、アークデーモン様とセックスしたいの?」
「なぜそーなる!」
「あーあなた、まだ後ろしかしてもらってないものねー、前はアークデーモン様で満たしたいってことよねー」
「ちっちがうっ」
「次こそは私がマイルフィック様とセックスするんだからっ。よし、次の供え物はニワトリに決めたわ」
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0022 13-533 2025/03/29(土) 21:02:59.22
迷宮内皆穴兄弟、自分のSS内だと確かにありえるかも。さっきゅんは絡めそうなら誰にでも手出しそうです。
内容的には続編がありそうな終わらせ方をしてしまっているのですが「奇跡」としてはこれで完結です。
今のところ続編の投下予定もなさげですすみません、読んでくださった方の中で続いていただけたら幸い……
脳内で構想したら勝手に文字化してくれるAIとかないかなあ。。。
マイルフィックの元ネタの魔神パズズには魔の女神ラマシュトゥという配偶者がいるらしいのですが(子どもはいなさそう)、
そもそもマイルフィック=パズズ説はFC版だけの解釈ぽいのでそこらへんはなんかもう適当でいいかなあとか思ったり思ったり。
#5では滅びた扱いになってしまっててちょっとしょんぼりです(実体化できないだけで滅びてはないと勝手に思ってます)。
スレ立てしてしまった手前たまに来ますが最近のwizは全然知らないのでちょっと出直してきます。スマホの宣伝が今一番気になってる。
ともあれなんとか投下できてよかったです、過去作昇華させてくださりありがとうございました。
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0023 名無しさん@ピンキー 2025/03/30(日) 20:47:04.60
セラフなど天使は本来性別がないのですね。
ここでは俗世に堕ちたことで人間界で活動・実体化するにあたり個々の性質が具現化された、みたいな適当に補完いただけるとありがたいです。
エンジェルもセラフもアークエンジェルもなんとなく雰囲気が女性的なイメージです。
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0024 名無しさん@ピンキー 2025/04/01(火) 21:40:08.16
今までサキュバスだったりサッキュバスだったりごちゃ混ぜにしてましたけどゲームではサッキュバスでしたね、なんで「ッ」抜かしちゃってたんだろ
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0025 13-533 2025/04/03(木) 20:44:28.09
メモ帳を整理していたら「駆け引き」(フラック×サッキュバス)の後日譚らしきものがありまして。
エロパートまでは書いてなかったので残念なのですが、他に載せるものもないので載せときます。
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0026 駆け引き後日譚(非エロ) 1/2 2025/04/03(木) 20:45:53.15
かの大魔術師ワードナの復活。
「99年以内ですか……何とまあ曖昧な。待ち切れませんな」
片足立ちでポーズを取りながらつぶやくフラック。
背後にたたずむ不死王ことバンパイアロードはかねてより苦にしていた言葉を投げかけた。
「もう私と同行する義務はないのだぞ」
「……」
フラックは静かに足を下ろすと、背を向けたまま少しだけ宙を仰ぎ見た。
「一度必要とされることに慣れてしまうと、そうではない生き方をひどく退屈に感じるときがあるのですよ」
「……」
「ああ……」
バンパイアロードは感嘆の声を漏らすと少しだけ目を細めた。
――それはわかる――
フラックはサッキュバスの群れに囲まれた!
「仲間から聞いたのよ」
「女性にとっても優しい紳士なんですってね」
「は、ははは……。世の中にはとんでもないホラ吹きがいたものですな」
「だから私たちもあなたとの舞台を楽しみたくって」
「……」
「ちょ、ちょっと待ちなさい。もう一度冷静に、いや常識的に考えなさい。あなた方のお目当てが」
フラックはバンパイアロードとアークデーモンを指した。
「このお二方というのならわかる。大いにわかる。だがしかし、なぜ、なぜこの私なのか」
サッキュバスたちは顔を見合わせふふっと笑った。
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0027 駆け引き後日譚(非エロ) 2/2 2025/04/03(木) 20:47:07.22
「あなたは私たちが瞬きする間に首をはねることさえできる」
「いつ殺されても構わない覚悟で来ているのよ」
「あなたとの舞台を楽しむということは、そういうことだと思ってるから」
「…………」
「……フッ、彼女たちにも必要とされているようだな」
「皮肉が過ぎますぞ、不死王……」
「「「フラック……」」」
サッキュバスの群れが襲いかかってきた!(性的な意味で)
「あ、ああ、あ……だ、だめだ……」
だ、だから私は、この手の方面はあまり強くな……
フラックは,サッキュバスたちを やさしくたたいた.
そして,いっかいずつあたり それぞれに 1のダメージ.
サッキュバスたち はしびれて,うごけなくなった.
「……ふう」
「あーん動けなくなっちゃったぁ」
「フラックぅ」
「でも優しい好きぃ」
「観客がいる場での裏舞台はご遠慮いただこうか」
「あぁん」
「やっぱり紳士ぃ」
「好きぃ」
「……ずいぶんと人気者のようだ」
「ご冗談を。私を前座にしてあなた方と本番を迎える算段ですよ」
いかがですかな?彼女たちのお相手は。
「……興味はない」
「そうたやすく私に触れられるとは思わないでほしいですね」
冷たく突き放すバンパイアロードとやんわり断るアークデーモン。
果たしてサッキュバスたちの誘惑は成功するのか……!
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0028 13-533 2025/04/03(木) 20:49:35.16
モンスター×モンスターって需要どうだったのかな。許容はしてもらってた記憶。
サッキュバス(というかえろい女の子)が好きなのでここからしばらくはサッキュバスのターンになりそう。
ハイマスターとレーバーロードの後続が100%サッキュバスなのでまずはそこらへんから。
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0029 名無しさん@ピンキー 2025/04/03(木) 21:16:06.44
ハイマスター2種類いるけどサッキュバス後続のハイマスターは出現数が必ず1体だけのほうだった。
サッキュバスは1〜4体で出るから途端にハーレムだね。
レーバーロードも「タイプ:動物系」で「人語は解せずただ低く悲しげなうなり声をあげるだけ」ってのが
サッキュバスたちの度重なるアレによって野生化させられちゃったからって解釈すると途端にえろいね
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0030 13-533 2025/04/05(土) 08:40:20.62
今さらだけど20カキコ目(奇跡4 17/18)のグレーターデーモンの説明微妙に変えたい。
そこから爬虫類を思わせる青白い皮膚に巨大なねじれた角や鋭い爪、蝙蝠の翼を持った巨体が現れる。 ○
そこから青白い鱗のような硬い皮膚に鋭い尾や角、蝙蝠の翼を持った巨体が現れる。 ×
こういうどうでもいいとこにこだわるから肝心のエロが書けないのかなあ。
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0031 名無しさん@ピンキー 2025/04/05(土) 09:03:01.34
レーバーロード見てたらFC版1は鎧着てるのにACが10だった
どこかの記事で呪いの装備だからだとかあったけど、呪いだったら脱げないじゃん
って思ってたら3(正伝#2)ではACが0だった、装備し直したんかな
脱げるんなら元聖識者だしサッキュバスが群れるのもわからなくないよね
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0032 名無しさん@ピンキー 2025/04/05(土) 09:14:15.43
ウィザードリィダフネ、Xちょっと見てみたけどサキュバスのバレンタインキャンペーンてのが
サキュバスバリバリ服着てたしタトゥーみたいなのもすごかった、でも動きはやっぱりえろいね